これまでに読んだ本の中で、私の考え方や世の中の見方に大きな変化をもたらした書籍を5つご紹介します。いずれも40代から50代前後で出会った書籍です。

ほんとはもっと早くに出会いたかった本ばかりです。
「あの世に聞いた、この世の仕組み」
まずは、「あの世に聞いた、この世の仕組み」です。サラリーマンの筆者が記憶障害をきっかけに霊的な体験をした内容がユーモアたっぷりに書かれています。最初はフィクションだろうなぁと思いながら読み進みましたが、途中から「なにこれ?本当にこの世の真理なんじゃないか!」と妙に納得できる内容でした。根拠のないスピリチュアルなものとか信用しないタイプの私ですが、この本には気づきが盛りだくさんでした。自分の存在とは何なのか、この世とは、あの世とは、など今までぜんぜん分からず掴みどころのない存在だったものが、なんとなく理解できました。内容もとても読みやすいです。私はこれまでに20回ぐらい読み返してます。そのくらい定期的に読みたくなる本です。
「運命を拓く」
ご存知の方も多いと思いますが、中村天風 先生の代表的な瞑想録です。良く生きる、強く、積極的に生きる哲学がこれでもかと言うくらい詰め込まれた至極の一冊です。実業界では松下幸之助さん、稲盛和夫さんなど日本を代表する会社を起業されたレジェンドのような方々も影響を受けているのは有名なお話です。またスポーツ界でも松岡修造さんや、あの大谷翔平選手も愛読されています。この本も定期的に読み返したくなる一冊です。
「嫌われる勇気」
日本ではあまり馴染みのなかった、アドラー心理学が一躍有名になったベストセラーです。青年と哲学者の対話という物語形式で進む内容は臨場感に溢れ、二人が対話する書斎の一室に一緒にいるかのような、あるいは哲学者にくって掛かる青年に自分を投影してしまうような、没頭して読んでしまう一冊です。「他者からの承認は、いりません。」ときっぱり言いきる哲人からでてくる数々の思考がどのように人生の幸せにつながるのか。今までの自分の概念を大きく揺さぶられ、そして気づかせてくれます。
「大富豪からの手紙」
本田健さんのベストセラーです。これは皆さんにも読んで欲しいのですが、もしお子さんやお孫さんがいらっしゃる方はぜひプレゼントしてあげてください。この本を若くして読めれば、それは大きな財産となると思います。「お金」だけでなく人生を生きる上での財産です。ストーリーは大富豪の祖父が主人公に残したのはお金ではなく「9つの手紙」でした。その手紙に導かれるように青年は旅にでて、人生でいちばん大切なものを学ぶ機会を得ていきます。主人公の青年と一緒に、学びと感動の旅に出られる一冊です。
「もちもちの木」
これまでと系統が変わりますが、この絵本を改めて読むと心にしみます。おそらく幼少の頃、臆病者の自分でも、誰かのために勇気をだして一歩踏みださなくちゃいけない時があるんだと教えてくれた本です。私もおじいちゃん子だったので主人公の豆太とやさしいじいさまの世界観がとても身近に感じられました。年を重ねて読み返すと、じいさまの豆太を思う深い愛がしみてきました。これもぜひお孫さんなどへのプレゼントにお勧めです。滝平二郎先生の切り絵も美しい芸術作品でもあります。
以上、皆さまの人生を少しでも彩り、気づきある本に出会えることを願っています。