退職を考えはじめた心境とその後の行動

私は32年勤務した会社を、2024年3月に退職しました。その時の心境と退職までの行動を書きたいと思います。そろそろ退職したいなと思っている方や、まだ先のことだけど気になる方の参考になればと思います。

この記事でわかること

おじま
おじま

退職するかどうかわからないけど準備しておくと焦りません。

退職を考えたきっかけ

もうこのまま会社にいても先がないなと感じたのがきっかけでした。私は幸いなことに新卒文系の素人からIT業界に入りシステムエンジニアとして32年間勤務させてもらいました。その間に幹部社員にも抜擢してもらい大変なりにも充実した日々を送ることができていました。しかし50代になりふと周りを見渡すと30代、40代の優秀な人材がどんどん頭角を現わしてきており時代に取り残されたような感覚になることがありました。事実、自分が所属していた組織の幹部を見ると、かろうじて本部長クラスは私より年上でしたが、それ以外の幹部社員のほとんどが年下の社員で大半を占めるに至っていました。自分もまだまだ若いと思っていましたが、気がついたらそんなポジションになっていました。以前は役職定年という制度があり、55才で退職するか、あるいは役職を離れてシニア社員として残るかの選択ができました。現在ではそれも廃止となり幹部社員向けに用意されていた早期退職制度も今後なくなるのではないかという雰囲気を感じていました。そんな背景もあり、「もうこれくらいで退いて次の人生を考えはじめた方が良いのかも」と思うようになったのです。それが53才のことでした。

だいたいの線表を描く

一旦退職を意識すると意外と気持ちは楽になりました。少し一歩引いて自分を見れるというか、現在の環境を客観視できる感覚になりました。ただ、この時点ではまだ現実感もなく、ただそのうち辞めるだろうぐらいの感じで過ごしてました。

そんなある日、今年度いっぱいで仮に退職するとした場合、手続き関係や転職するか否かなど気持ちの整理も含めて何をしなくてはいけないのかが漠然と気になりはじめました。そこでやるべき事と、いつまでに行うかのざっくりした線表を描いてみました。

これはイメージです。本当はもっと詳細に項目を列記して整理しましたが、ざっと概要をイメージしていただければまずは良いかなと思い掲載しました。
※3行目の「年金機構へ」に関しては早期退職することで将来的な年金受取り額がどのように変化するのか正確な情報を知りたくて入れてました。これについてはまた別記事で書きたいと思います。

次に何したいか自分に問いかける

転職検討にあたっては、それまで行ってきた業界の延長線上で行くのか、あるいは自分が本当にやりたいと感じている仕事は何なのかを考える良い機会になると思います。私はずっとIT業界一筋だったのでその延長線でいくのが最も楽(ある意味で)でしたが、あまりそこにはモチベーションが湧かない自分に気づいていました。まずやったのは、自分を知ること、問いかけることです。

漠然と問いかけても難しいかもしれませんので、私がやったのは以下の観点から掘り下げていく方法でした。

自分が嫌いなこと
自分が怒りを感じること
自分が好きなこと

この3つの観点から、「なぜそうなのか」、それを受けて「どんな環境を望んでいるのか」、そしてそれに合いそうな職業は何かを心に素直に書き出してみることです。

これはイメージです。誰に見せるものでもないのでご自身の気持ちに正直に書いてみることをお勧めします。意外な業種があがってくるかもしれません。

やりたいこと表にまとめる(具体的に)

やりたい業種、候補の応募先があがってきたら表にまとめることをお勧めします。いくつもあると迷いますし、少しでも条件よく自分にあった転職先を決めたいですよね。それには気持ちが第一ですが、その他にも環境面や給与含めた待遇面もしっかり比較して腹落ちする必要があります。

これは実際に使ったリアルな表です。「募集会社」の欄だけは修正しています。雇用形態、月収、ポイントや賞与、勤務時間など記載しています。それらの内容も考慮の上で、点数付けしています。ここが大切です。

適正(やりがい)
居心地(安心感)
待遇(給与)
生活(QoL)

この4つの切り口から募集会社を10段階で点数付けしていきます。居心地などは想像しかありませんが、ここは直感です。「生活(QoL)」は残業が少ない、夜勤がないなどクオリティオブライフに関する項目です。私の場合、給与などの待遇面よりはこちらの項目の方を重視したいと考えていました。そうして合計を出してみます。今回は合計26点以上を応募対象の会社として選定し、点数の高いところから優先して応募を掛けていきました。これで余計な会社に応募してしまうなどの時間の無駄も省けます。

エージェント登録

私の場合は基本、自力で応募先会社を探しましたが、エージェント登録してお手伝いいただくのも有効な手段だと思います。私も「ビズリーチ」には登録させてもらい、いくつかのスカウト連絡はいただきました。これもとても有益でした。皆さんにもお勧めします。

最後に

気持ちが決まったら行動しましょう。なにか少しずつでも動けばあなたの未来は確実に変わっていきます。さあ、次の一歩です。

 

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