禁煙する事を決めた日

私は約30年たばこを吸っていました。5年前に禁煙してから途中一度も挫折することもなく今日まで過ごしてます。禁煙は1日で出来ました。私が成功したコツを皆さまにもお伝えし多くの方がたばこを辞められることを願ってます。

この記事でわかること

おじま
おじま

禁煙成功のかぎは「心持ち」です。大切な3つの心持ちをお伝えします。

禁煙したきっかけ

たばこは大学時代から吸い始め、約30年吸っていました。仕事の合間や食後の一服が当たり前の生活で1日1箱ぐらいを延々30年続けていました。

禁煙のきっかけは会社からの一通のメールでした。当時はコロナ禍へ突入しており、テレワークでの勤務も始まってしばらくした時期でした。そのメールの内容は、

勤務時間内における喫煙を全面禁止する」という内容でした。

「えっ、どうしたのこのタイミングで急に?」というのが正直な感想でした。テレワークでの勤務中たぼこ吸ってようがなかろうが誰にも分からないし、会社側も確認しようがないんじゃない?と思いました。仮に出勤時でも当時の事務所は大きなビルにテナントとして入居していたので、喫煙場所も共有の大きな喫煙スペースで他の会社の方々でごったがえしており、誰がどこの会社の人など区別もつかないような状況でした。

こんな中で喫煙禁止と言われてどれだけの従業員が遵守するのか疑問だなと思いました。ただ、会社にバレないからと言って後ろめたい気持ちを感じながら喫煙するものは嫌だな思い、「よし、もうこの際だからたばこ辞めてしまおう」と思ったのです。これが2020年7月6日、七夕の前日でした。

私が1日で禁煙できたのはなぜか

禁煙しようと思った私がしたことはとてもシンプルです。それはモヤっとした自分の心の中にあるものを見つめてみることでした。

思考法

これは禁煙に限った話ではありませんが、私はなんかモヤっとするけどなんだろな、スッキリしないなぁと思うことがたまにあります。そういう時はその気持ちを無視してやり過ごすのですが、気持ちを切り替えたい、すっきりしたい時には書き出すようにしています。これは紙でもスマホのメモでも良いと思います。体裁は気にせずとにかく書き出す。書き出す時の手順は以下のようにしています。

・まず事実関係を書き出す
・それに対する自分の思いを書き出す
・そしてその思いに対して自分はどうするのかを書き出す

これが物やお薬などに頼らない私の対処方法、思考法です。
スマホに私が実際になぐり書きしたスクショをそのまま貼りつけます。表現とかめちゃくちゃですがリアルな内容として見ていただければと思います。

文書に書き腹落ちした

書いたことを少し整理すると、

【事実関係】
就業時間中の喫煙は禁止された

【それに対する自分の思い】
そのうち罰則もあるだろう(みせしめの懲戒処分)

【自分はどうするか】
そんなことでケチをつけられたくない(懲戒を受けないようにする)

これがまず最初です。
次にいくつかの視点から自分の気持ちを書いてみました。

精神面の視点から

・喫煙すると落ち着くというのは幻想である
これは当時ぼんやり感じていたことです。「たばこ吸って落ち着くってほんとか?そう思い込んでいるだけじゃないの?」って。要するにたばこ吸うことで安らぎを感じるって、自分の中の壮大な勘違いなんじゃないかと。吸ったその瞬間ホッとする感覚を持ってるけど、次の瞬間から「今度は何時に吸えるだろう」とまだ見ぬ未来への欲求のカウントダウンがはじまり、それがストレスなんじゃないかって。自分でたばこ吸いたいというストレスを生み出し、結果また吸って落ち着いたと一瞬だけ思わされ、また未来への欲求カウントダウンを自分ではじめる。自分が作り出す無限の欲求ループ、仮想の安心感ループ。これって自分の時間と気持ちを無駄に消費しているだけのラットレースだよねと思いました。

健康面の視点から

・健康に過ごしたい
誰しもそうですよね。たばこパッケージにも書かれていますが、たばこは肺がんリスクを高めます。またどんなに気をつけても歯(とくに歯の裏側)にヤニが付着して茶色なり不快です。あと舌もよく見てください、中央付近の表面だけ茶色くなっていますから。健康にも見た目にも良くないです。

金銭面の視点から

・レジ袋を気にしている場合じゃない
それまで無料が当たり前だったレジ袋にお金がかかるようになったのもそのころです。袋1枚で3円と高額ではありませんでしたが、タダだったものが有料になるっていうのは心理的なインパクはありました。買い物のたびに「袋はいいです」とレジの方にお伝えするのも手間だな・・なんて思いながらも、私はレジ袋にお金を使いたくなかったのでマイバックやリュックを持参するようにしてました。

そんな時、ふと思ったのが「たばこっていくら掛かっているんだろ」ということです。驚きました。買い物の度に「袋はいいです」という私の心理的手間が、たばこ一箱の値段で半年分吹っ飛ぶのです。もっと言うとたばこ1本吸っただけで、1週間分の「袋はいいです」が無かったことになるのです。

更に、この先も20年たばこを続けると約300万円にもなります。1年分の生活費になります。新車が買えます。世界一周だって出来ます。それを「落ち着くっていう幻想」に騙され、健康を害してまで続ける意味ってどこにあるのだろう。

こんな風に比較するって、効果がありました。

手持ちぶたさの時間を避ける

こんな内容を書いて3回ほど読み返しました。その翌日からたばこを辞めました。それまで仕事の合間、食後など一服するルーティンとなっていたのでしばらくはそのタイミングで自制することを意識することが必要でした。これは慣れです、大丈夫です。ひとつ注意するとすれば「手持ちぶたさ」を無くすことです。自制する時間帯でやることもなくぼやっとしているとどうしてもたばこに手を出したくなります。自分の意識を違う方向に向けるためにも手持ちぶたさを無くすことです。

例えば少し散歩する、場所を変えてストレッチするなど気分転換を図ることです。あるいは一服する代わりにちょっと好きな動画を観て楽しむでも良いと思います。

深呼吸法

場所や環境、時間の制約でその場にいなくてはいけない場合は深呼吸することをお勧めします。鼻から大きく吸って口からゆっくり吐く。自分の意識を呼吸に向けて、入ってくる空気、出ていく息を感じているだけで心が落ち着いて喫煙したいという欲求から意識を離してくれるはずです。

禁煙してメリット・デメリット

禁煙して5年が経過します。感じているメリット、デメリットを素直に書きます。

メリット

・出費が減った
禁煙した5年前は1箱510円でしたが、いまは600円になっているようですね。私がたばこ吸いはじめた20才の頃は220円だったのに。。すごいですね、値段の半分以上は税金です。

・外出時の心配がなくなった
以前は外出すると無意識のうちに喫煙できる場所を探していました。わあここに喫煙所がある、とかこのお店は喫煙できるのか?とか。喫煙所がないとソワソワしてました。いまはそんな余計な心配がなくなりました。

・身の回りをきれいに保てるようになった
喫煙による歯の汚れもなくなりすっきりしました。また身体だけでな灰皿の撤去、灰がこぼれるようなこともなく見た目はもちろん、匂いもなくなりすっきりした環境で過ごせ快適になりました。

デメリット

デメリットはほとんどありません。あえて言うなら喫煙する上司や同僚、部下とたばこを吸いながら雑談する機会がなくなったことぐらいです。でもそれも会社勤めをしていた時だけの話で、今となっては全く関係ありません。会社勤めしていた時でも喫煙スペースでの雑談が無くなっても問題ありませんでした。俗に言う「飲みニュケーションは必要」みたいなうがった思い込みと同じで、喫煙や飲酒に対する言い訳みたいなものだなと改めて感じました。それくらいです。

ノンスモーカーになって変わったこと

正直、あまり変わったことはないです。出費が減ったとか環境がきれいになったとか外的な変化は当然ありますが、自分自身が変わるようなことはありません。強いて言うなら思考の中にいつもぼんやりあった「いつたばこ吸おうかな」という雑音がなくなりスッキリしました。大袈裟に言うと執着や捉われが1つなくなり少しだけ開放されたということだと思います。

最後に

たばこを吸い続けるか否かは、その人ごとの状況や心持ち次第だと思いますので、禁煙は押しつけるものではないと思います。ただ皆さんの中に少しでも「もうたばこ辞めようかな」という芽生えがあるならば、この記事を参考にしていただき1人でも多くの方がスッキリした生活を得られればいいなと思っています。

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